<   2010年 07月 ( 18 )   > この月の画像一覧

暖かみのある驚き        ーブリューゲル版画の世界

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渋谷の文化村で開催されているブリューゲル版画展に行ってきました。
ブリューゲルは中世の北ヨーロッパの風俗を描いたことで有名な画家。
バベルの塔の絵は特に有名で、多分誰でもあの絵かあ、、と記憶にあると思います。
今回はバベルの版画もあり、キリスト教の教え、民俗、風景など、さまざまなテーマを刷り分けた
最高レベルの作品がずら〜〜〜〜っと並んでなんと150点。
1時間ほどではちょっと時間が足りないくらい、、じっくり見ると2時間はかかります。

特にキリスト教関係の絵画は、悪魔や怪物が出てくることが多いので、以前このブログで紹介した
反逆天使の墜落の世界がモノクロの銅版画になっているようでした。
イマジネーションを駆使したファンタジックでユーモラスなマンガのような世界が
ダイナミックに描かれて圧巻です。
銅版画ですので、サイズは大きくありませんが、小さな画面のなかにイマジネーションの宇宙が
螺旋状に回っているように見えて、面白いのです。
ブリューゲル特有の視点をくるくると動かしながら見るように計算された奥行きのある構図だからでしょう。
もともとはボスという画家がこのダークファンタジーの源で、ブリューゲルはボスの継承者として
このような不思議な作品を沢山残しています。
しかしボスにはブリューゲルのような明るさはななく、内向的で沈んだ呪術的な印象。
反面ブリューゲルの絵は外向的です。
ぞっとする怪物や残酷なシーンを描いても、からっとしていて、生命感あふれるあたたかさを感じさせます。
今でいうコマーシャリズム的な部分が大きいと思いますが、本人の性格もあるのでしょうね。
そんなブリューゲル(ピーテル)に私がつけたあだ名は「親方」。
「今日は親方の絵をみてくるね!」とみゅうちゃんに言ってでかけました。
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写真の左のモダンな建物がこのコレクションを収蔵するベルギーの王立図書館。
グランプラスから、この王立図書館のある中庭に入ったとたん、空気の色が変わったのには驚きました。
なんだかとても上品で落ち着いた雰囲気でした。
またいつかブリュッセルに行くことがあったら、王立図書館の周辺で過ごしてみたいと思っています。

ブリューゲル版画の世界
Bunkamura Museum
中世ヨーロッパに興味のある方にはこの展覧会の図版はオススメです。
版画は中世の生活に深くかかわりのあるものが多く、作品すべてを詳細に解説しています。
カルミナ・ブラーナ(古楽民謡のほう)を聞きながら頁をめくれば、400年前にタイムトリップ!
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by kaorise | 2010-07-31 23:25 | 芸術のよろこび Art | Trackback

夏のお客さま

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うちのベランダには観葉植物が沢山あります。
まいとし、小さいカタツムリが何匹が葉っぱの上を這うのを見かけると
夏が来たなあって感じます。
昨日の雨のなか小さいのが一所懸命這ってるのをみつけました。
ちょうど桃を食べ終わったのでお部屋に連れてきて
食べ残しの皮にのっけてみたのですが、、
ちょっと目をはなしたスキにガラスのコップを登ってました。
どうもすべすべした所が好きみたい。
楽しそうにせっせと登るんですよ。
それにしても、なめくじは嫌なのに、、どうして、カタツムリは可愛いと感じるんでしょうね。
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by kaorise | 2010-07-30 21:42 | 木々草々 Nature | Trackback

女はみ〜んな宇宙人だっちゃ

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先日父と会ったときのこと、
オレの携帯から知らん音がしてビックリした〜って言うんです。
ちょっと、ちょっと、あんたの携帯なりよるよ、、と注意されたけれど
そんな音やないもん、オレの違う音やも〜ん♪といいつつ手に取ってみたら、、
オレの携帯やん!
電話に出てみたら母からだったんですって。
どうも、母からの電話はとくべつな着信音に設定されてたらしいの。
「お母ちゃんのしわざやね、ほんとびっくりしたー」
携帯をいじられて大喧嘩というカップルは多いと思いますが、、
父ときたら「すごいね〜お母さん携帯の設定できるんやねえ!」ですと。

母にきいたら、自分からの着信音はジュピターにしたっちゃ!とケロリ。
私の母は可愛いテンプレート付きのメール送ってくるような人なんです。
70すぎているのに携帯メールも写真もスイスイやっちゃいます。
父ときたら、携帯メールも使えないのにね。
「お父さん理系なのになんで携帯わからんのかね?」と母にきいたら
「やる気だっちゃ、ウチからの電話はダーリンにわかるようにしたっちゃ!」
、、、とはいいませんが、ラムちゃんと似たようなことを言ってました。
私は母に「うる星やつら」のラムちゃんに似たものを感じるんです。
いやいや、母にかぎらず女はみ〜んな宇宙人だよね〜

☆星空サイクリング

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by kaorise | 2010-07-25 15:01 | ゆかいなひとびと People | Trackback

ウィッグでおしゃれに大変身!           

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いま発売中の婦人公論体験ルポ「ウィッグで髪と心を盛り上げる!」の撮影をしました。
齢とともに髪がうすくなってくる悩みってありますよね。
お悩み解消、という企画主旨なのですが、、
それがいやはや、、こんなに楽しい企画になるとは!って感じでした。

表参道にある女性専用のウィッグのお店は、ギャラリーみたいなおしゃれな雰囲気。
店内の奥までずらりと並んだウィッグに、ついつい見とれてしまいます。
ウィッグで次々と大変身するライターさんを撮影したのですが、ほんとにビックリ。
だって、同じひとがどんどん変わるんですよ、、髪型でこんなに人ってかわるの?
顔つきまでかわるんです、髪型にあわせて、、
女性ってすごいなあ〜女は女優だわ、、髪型って本当に重要なんだ、、
髪型ってある意味、女性の感性を表しているんだ。と痛感。
「これはどう?」「この髪の色が目の色にあってる。」「あれもよかった!」と、
お悩みなんてどこへやら、店長さんをはじめ女性達は盛り上がりっぱなしでした。
いやあ、、ほんとに驚いたってばよ!(なんでナルト?)
いまどき、お洋服買いにいったってこんなに盛り上がりはしません。
フンパツしてお洋服を買うよりも、ウィッグを1つ買ったほうがいいなあ〜と思った取材でした。

婦人公論8/7日号
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by kaorise | 2010-07-23 23:54 | 私のお仕事 My works | Trackback

予め失われている恋びとよ       ーリルケ

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予め失われている
恋びとよ いちども現れたことのないひとよ
私は知らないのだ どんなしらべがお前に好ましいかを
未来の波がたかまっても もはや私はお前をそこに
見分けようとはしない 私の内部の
すべての偉大なイマアジュ 遠い国で見知った風景が
都会が 塔が 橋が 思いがけなく
曲がった道が
むかしの神々の生活をないまぜていた
あの壮大な国が
私の内部でたかまって 去ってゆくひとよ お前を
みんな告げているのだ

ああ お前は庭
ああ どんなにか期待をもって 私はそれらの庭を
眺めたか 山荘の
開かれた窓ーするとそこに思いに沈んだお前が
歩みよってくるかと思われた 或は小路を見つけると
たったいま お前がそこを通っていったようだった
それからよく店屋の鏡は
お前のためにまだ目がくらんで あまりに突然に現れた私の姿を
驚いて映しだしていた ああしかし 誰が知ろう? 同じ一羽の鳥の
鳴声が 昨日の夕方 別々に 
私たちの内部を貫いてゆかなかったと?


                              ーリルケ詩集より 富士川英郎訳
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by kaorise | 2010-07-19 23:35 | Trackback

少年時代

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夏本番となりましたね。

夏らしく少年の絵をどうぞ。
私の甥っ子の作品です。
彼の「窓辺の風景」は彼の「ふるさとの風景」でもあります。
絵の通り、田んぼのむこうに海と空のひろがるのんびりした街です。
それにね、おうちからは歩いて海にいけるんですよ!
田んぼには蛙などの生き物がいっぱい、鳥もあちこちにいます。
私が子供だったら羨ましくてたまらなかった事でしょう。

どこにいても故郷の夏の空は吸い込まれそうに青い。
きっとあの空はいつまでも変わらないと思います。

☆井上陽水☆少年時代☆ 

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by kaorise | 2010-07-18 20:41 | 音を楽しむ Music | Trackback

夏の名画

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夕焼け空の額縁は
木々や建物のシルエット。

ほんのひとときしか見られない、
夏の女神のコレクション。

あなたはどんな額縁で、
この名作を見上げたのかしら?
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by kaorise | 2010-07-16 23:50 | 写真は詩うPhoto and words | Trackback

7月14日、ふたつの誕生日

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今日はパリ祭ですね。
フランス共和国のいうなれば誕生日。
そして私の父も今日がお誕生日なんです。
電話で「お誕生日おめでとう」って言ったら
「別にめでたくもないけどね〜」と照れてました。
いや、めでたいです。
長く生きてきた、それだけですばらしいと思います。

それにパリのお父さんからもメールが来ました。
「バスチーユの日」はシャンゼリゼで行進をやったり、花火を打ち上げたりするんだよ、と。
日本では映画の影響でフランス共和国の建国の日を「パリ祭」と呼びますが
バスチーユの日、のほうが歴史の重みをストレートに感じますね。
子供の頃に大好きだった小説「レ・ミゼラブル」のジャン・ヴァルジャンの大活躍を思い出します。
この小説は私の人生観に最も影響を与えた一冊なのです。
長屋に住んでる何にも知らない子供が、ある日いきなり「友愛」の精神をばーんとつきつけられたんです。
あたし、、駄菓子屋で風船買ってる場合じゃないかも、、みたいな衝撃でしたよ。
今日はりえちゃん達もパリのお父さんたちも、なみさん、たまのさんも花火をみるのかなあ、、
そんなことを想像するだけで嬉しい、ふたつの誕生日でした。

☆Les Miserableより Do you hear the people sing?

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by kaorise | 2010-07-15 00:28 | Paris | Trackback

星亀は人生で何をするのか?

みゅう先生「おお葉っぱのしとねか。」
星亀の助手「いいでしょう〜剪定したケヤキで作りました!部屋まで庭化しちゃってますけど。」
みゅう先生「だが私にはちゃんとした寝床があるのだ。ここでは寝ない。」
星亀の助手「ええっ、、せっかく作ったのに、、」
みゅう先生「いつもながら無駄ばかりやっている奴だ。だいたい君は人生で何をするのかね。」
星亀の助手「へ?みゅう先生の助手を一生やるつもりですが?」
みゅう先生「ふむ、、、ということは私は一生アホな助手の面倒をみるのか?」
星亀の助手「ま、、まあ、そういう事ですかね、、」
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みゅう先生「芸術は長く、人生は短い、という言葉を知っているか?」
星亀の助手「ボードレールですね。」
みゅう先生「歴史や芸術、文化の長さに比べたら私達の人生は瞬きみたいなものだ。」
星亀の助手「じゃあ、大したことできないじゃないですか。特に私達凡人なんて!」
みゅう先生「そうだな、お前なんてこの若干チクチクする葉っぱを私のベッドにして失敗するくらいだ。」
星亀の助手「ちぇっ!じゃあ何もしない方がいいじゃないですか。せっかく作ったのになあ。」
みゅう先生「でもお前、これを作っている時は楽しそうだったね。」
星亀の助手「そりゃあ楽しいですよ、、みゅう先生が喜ぶと思ってうきうきしたもん。」
みゅう先生「それでいいんじゃないか?うきうきする事を人生でやり続ければ。」
星亀の助手「えーでも先生は喜んでないし、これ失敗なんでしょう?」
みゅう先生「じゃあ、次もまたこのベッドを作るの?」
星亀の助手「まさか!もっとふんわりした何か違う素材を使うことにします。」
みゅう先生「それだ、瞬きの中の小さな進歩。それでよろしい。」
星亀の助手「やった〜、、ところでみゅう先生は人生で何をするんですか?」
みゅう先生「いろいろ。昼寝してトマト食べてトイレして木を調べて、たまに脱走する。」
星亀の助手「日々ウキウキだらけという訳ですか、、しかし脱走だけはやめてください。」
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by kaorise | 2010-07-13 14:55 | 星亀日記 Startortoise | Trackback

あなたは人生で何をするのか?          ーTamano Paris

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パリのかわいい靴屋さん、タマノ・パリ。
たまのさん手作りの見事な靴についつい、、うっとりと見とれてしまうお店です。
こうして彼女がお店を持って素敵な靴を作れるようになるまでの道のりは、専門職から会社員、専業主婦を含め「自分の仕事」を持つ多くの人々の指標になりうるものです。

たまのさんは勤勉な人で、若いときから美術系の勉強を修め、陶器や染色など経験を色々と重ねました。
彼女は27才のとき、デザイナーの靴関係のアシスタントとして、パリへ渡ります。
それまで様々な創作活動をなさっていたたまのさんですが、、
ある出来事をきっかけにこう思ったそうです。
「自分はいままで命を賭けて何かをやった事があるだろうか?」と。
そして「今度なにかやる、と決めたら、死ぬ気でやり通す。」と決めたそうです。
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アート系は仕事が特殊なので「実家のサポートなしではやっていけない、一人ではだめかも。」という不安、誰にでもあると思います。
今はアート系にのみならず安定したお仕事でも、そういう人は多いと思う。
自分の不安や不満を消すには、たまのさんのように「これで自立して、死ぬ気で仕事をやるんだ。」と自分のやることに対し決意するしかありません。
決めるしかないんです。
この機会を逃すと、精神的に自立する機会が簡単には巡ってこない可能性が高い。
「自分で何かをやる。」と決められるチャンスは元気で勢いのある時しかないのです。

面白いことに勢いのある時は、無知ゆえに単純な夢、希望を持てる時が多いのです。
つまり若いのです。それは年には関係のない若さ、、ともいえましょう。
世の中や専門分野、伝統の奥深さを知らない、それゆえに真っ正面から頑張れる。
しかし無知は無知ですから、色んな事を経験します。
傷つけ傷つけられ経験を重ね、辛い物事を越えるたびに、自分の確信は強まります。
そのうちに、どんな時でもどんな場所でも、人生の美しさに発見し、
胸を踊らせる事ができるようになります。
その方法は人それぞれ、これ!という誰にでも共通する方法はない。
自分の感性に合った自分のやり方、人に惑わされない自分の価値を生きるのです。
オリジナルの人生です。
それにはとにかく、まずは決意して一歩踏み出すしかない。
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たまのさんが決意して27才でパリに渡ったとき、出会った人々の多くはこう質問したそうです。
「あなたは、あなたの人生で何をするのか?」
たまのさんの素敵な生き方を通して、私自身に、そしてこの文章を読んで下さる方々に、同じ問いを投げかけたいと思います。

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by kaorise | 2010-07-12 15:15 | Paris | Trackback


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