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自由の誕生日

The sweet pea in the park are in full bloom.
I really love the sent of this flowers and always buy bunch of sweet pea in early spring.
This flower reminds me the novel "The Harness" by Steinbeck.
The story was a little bit sad, but I recommend you to read.

近くの公園ではスイートピーの花が真っ盛りです。
前にも書きましたがこの公園では作物を大切に育てていて、春先はさくらんぼの花、
今はスイートピーの花が盛りです。
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このスイートピーを見ていると、スタインベックの「肩当て」という夫婦の物語を思い出しました。
優れた妻に支配されていた夫が長年の夢であるスイートピーを畑一面に植えて花咲かせる、というシーンがクライマックスになっています。
スイートピーは妻の支配から開放された男性の自由と夢の実現です。
しかしその夢も自由も妻に支配されていたからこそ出現したものであるという、夫婦関係の重さが見事に表現された名作です。
そして私にとってスイートピーの花はマリリン・モンローのイメージなのです。
彼女は陽気な魅力で性の暗さを解放し、自由を与えた女性です。
どこかこの小説「肩当て」に通じるものがあります。
彼女はスイートピーの化身だったのかもしれない。
小説では育てるのがとても難しい作物として描かれていますし、、、
偶然にもこの文章を書いた日はマリリンの誕生日でした。
そこでタイトルを自由の誕生日にしました。

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by kaorise | 2016-06-02 00:56 | 本の頁 Books | Trackback

野ばら   小川未明


大きな国と、それよりはすこし小さな国とが隣合っていました。
当座、その二つの国の間には、なにごとも起こらず平和でありました。 
ここは都から遠い、国境であります。そこには両方の国から、ただ一人ずつの兵隊が
派遣されて、国境を定めた石碑を守もっていました。
大きな国の兵士は老人でありました。そうして、小さな国の兵士は青年でありました。
二人は、石碑の建っている右と左に番をしていました。いたってさびしい山でありました。そして、まれにしかその辺を旅する人影は見られなかったのです。 
初め、たがいに顔を知り合わない間は、二人は敵か味方かというような感じがして、
ろくろくものもいいませんでしたけれど、いつしか二人は仲よしになってしまいました。二人は、ほかに話をする相手もなく退屈であったからであります。
そして、春の日は長く、うららかに、頭の上に照り輝いているからでありました。 
ちょうど、国境のところには、だれが植えたということもなく、一株の野ばらがしげっていました。
その花には、朝早くからみつばちが飛んできて集まっていました。その快よい羽音が、まだ二人の眠っているうちから、夢心地に耳に聞きこえました。
「どれ、もう起きようか。あんなにみつばちがきている。」と、二人は申し合あわせたように起きました。そして外へ出ると、はたして、太陽は木のこずえの上に元気よく輝いていました。 
二人は、岩間からわき出る清水で口をすすぎ、顔を洗いにまいりますと、顔を合わせました。
「やあ、おはよう。いい天気でございますな。」「ほんとうにいい天気です。天気がいいと、気持がせいせいします。」
 二人は、そこでこんな立ち話をしました。たがいに、頭を上げて、あたりの景色をながめました。
毎日見ている景色でも、新しい感じを見る度に心に与えるものです。 
青年は最初将棋の歩み方を知りませんでした。けれど老人について、それを教わりましてから、このごろはのどかな昼ごろには、二人は毎日向かい合って将棋を差していました。 
初めのうちは、老人のほうがずっと強くて、駒を落として差していましたが、しまいにはあたりまえに差して、老人が負かされることもありました。
 この青年も、老人も、いたっていい人々でありました。二人とも正直で、しんせつでありました。二人はいっしょうけんめいで、将棋盤の上で争そっても、心は打ち解けていました。「やあ、これは俺の負けかいな。こう逃げつづけでは苦しくてかなわない。ほんとうの戦争だったら、どんなだかしれん。」と、老人はいって、大きな口くちを開けて笑いました。 
青年は、また勝ちみがあるのでうれしそうな顔つきをして、いっしょうけんめいに目を輝かしながら、相手の王さまを追っていました。 
小鳥はこずえの上で、おもしろそうに唄っていました。白いばらの花からは、よい香りを送ってきました。 
冬は、やはりその国にもあったのです。寒くなると老人は、南の方ほうを恋しがりました。 
その方には、せがれや、孫が住んでいました。「早く、暇をもらって帰りたいものだ。」と、老人はいいました。「あなたがお帰りになれば、知らぬ人ひとがかわりにくるでしょう。やはりしんせつな、やさしい人ならいいが、敵、味方というような考えをもった人ひとだと困ります。どうか、もうしばらくいてください。そのうちには、春がきます。」と、青年はいいました。 

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やがて冬が去って、また春となりました。ちょうどそのころ、この二つの国は、なにかの利益問題から、戦争を始めました。そうしますと、これまで毎日、仲むつまじく、暮らしていた二人は、敵、味方の間柄になったのです。それがいかにも、不思議なことに思われました。
「さあ、おまえさんと私は今日から敵どうしになったのだ。私はこんなに老いぼれていても少佐だから、私の首を持ってゆけば、あなたは出世ができる。だから殺してください。」と、老人はいいました。 
これを聞くと、青年は、あきれた顔をして、「なにをいわれますか。どうして私とあなたとが敵どうしでしょう。私の敵は、ほかになければなりません。戦争はずっと北の方で開かれています。私は、そこへいって戦います。」と、青年はいい残して、去ってしまいました。 
国境には、ただ一人老人だけが残されました。青年のいなくなった日から、老人は、茫然として日を送りました。野ばらの花が咲いて、みつばちは、日が上がると、暮れるころまで群がっています。いま戦争は、ずっと遠くでしているので、たとえ耳を澄ましても、空をながめても、鉄砲の音も聞こえなければ、黒い煙の影すら見られなかったのであります。老人はその日から、青年の身の上を案じていました。日はこうしてたちました。 
ある日のこと、そこを旅人が通りました。老人は戦争について、どうなったかとたずねました。すると、旅人は、小さな国が負けて、その国の兵士はみなごろしになって、戦争は終わったということを告げました。 
老人は、そんなら青年も死んだのではないかと思いました。そんなことを気にかけながら石碑の礎に腰をかけて、うつむいていますと、いつか知らず、うとうとと居眠りをしました。かなたから、おおぜいの人のくるけはいがしました。見ると、一列の軍隊でありました。そして馬に乗ってそれを指揮するのは、かの青年でありました。その軍隊はきわめて静粛で声ひとつたてません。やがて老人の前を通るときに、青年は黙礼をして、ばらの花をかいだのでありました。
 老人は、なにかものをいおうとすると目がさめました。それはまったく夢であったのです。それから一月ばかりしますと、野ばらが枯れてしまいました。
その年の秋、老人は南の方へ暇をもらって帰りました。


小川未明の童話「野ばら」です。
子供のころに小川未明は良く読みました。とりわけ好きだった童話のひとつです。


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by kaorise | 2015-09-17 22:58 | 本の頁 Books | Trackback

森鴎外と禅寺2  -広寿山福聚寺

森鴎外が訪れた広寿山福聚寺は、松本清張の小説「或る小倉日記伝」にも出てきます。
「或る小倉日記伝」は失われた鴎外の「小倉日記」を再現しようと奔走する、不遇の文学青年の物語です。
この小説の主人公には実在のモデルがいます。
田上耕作という文学青年で小倉時代の森鴎外を調査し、森鴎外旧居あとに標木を建てるなど、文豪の足跡を残す活動をしました。
小説では田上耕作は鴎外の小倉日記を作るため不自由な体なのに無理をして調査を進めるのですが、結局、完成せず病で亡くなってしまいます。
そして彼の死の翌年、本物の小倉日記が発見される、という結末で物語は終わります。
悲しいお語ですが、私は結果がどうあれ純粋に自分がこれだ、と思ったことを追求できた主人公は幸せだ、と思いました。

小倉時代の森鴎外は、この土地の文化人と交流を持ち、さまざまな場所を訪れていることから、地元の文学ファンに夢を抱かせてくれました。
私が小倉にいたころはまだ子供で鴎外の良さは分かりませんでしたが、今こうして足跡をたずねると味わい深いものを感じます。

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お堂の縁が刈り込まれた植物で覆われているのが珍しいです。

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小笠原家の墓所の壁には家紋のある古い瓦が埋め込まれています。

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あちこちで見かけた瑞々しい苔と石の造形美。
鴎外さんも田上さんも、そして清張さんもふと目を休めたことでしょう。


広寿山福聚寺のある足立エリアは大人の北九州観光にぴったりです。
このエリアは少し歩くと森林公園で素晴らしい自然を楽しめます。
福聚寺すぐそばのレストラン「フランボアーズ」の本格フレンチやお土産のりんごバター(絶品)も知る人ぞ知る味!
広寿山・フランボアーズ・森林公園散歩、ちょっと足をのばして妙見神社はおススメのコースです。

JRおでかけネット 広寿山福聚寺

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by kaorise | 2015-09-06 14:38 | 本の頁 Books | Trackback

森鴎外と禅寺  -広寿山福聚寺

森鴎外が小倉滞在時に通った足立山の麓、広寿山福聚寺に行ってきました。
広寿山福聚寺小倉小笠原藩の初代藩主・小笠原忠真が1665年に菩提寺として創建、開山は中国僧の即非如一禅師です。
とても広い敷地には、お庭や墓所が美しく配置されています。
どこを歩いても絵になり、風景がさまざまに変化するので飽きることがありません。
南国風の植物が所々植えられ、どこかエキゾチックな味わい。
森鴎外は小倉を去る1ヶ月前に再婚した奥さんと一緒にここを訪れたそうです。
奥さんの志げは大変な美人で、我の強い悪妻として知られています。
鴎外自身も奥さんもその後の人間関係で苦労をしますが、ここ小倉ですごした3ヶ月間は二人にとって一番幸せな新婚生活だったそうです。
広寿山福聚寺はお庭の美しさ、歴史の趣き、文化の香り高いお寺で静かに散策するには最高の場所。きっと鴎外と奥さんの脳裏には美しい思い出として広寿山の記憶が刻まれていたことでしょう。

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入り口から入ると本堂の横に出ます。
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ひときわ目立ってかわいらしい赤い木魚
この木のお魚は木魚の原型です。
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庭のあちこちに立派な石でできた水盤などがあります。
下の瓦は小笠原家の家紋が入っています。
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本堂正面から。赤い塀が中国風です。
南国の真っ青な空と濃い緑がさらに異国情緒を感じさせます。

明日も広寿山福聚寺の続きをアップします。

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by kaorise | 2015-09-05 23:32 | 本の頁 Books | Trackback

鶏の家 -森鴎外旧居2

ー縁側に出て見れば、裏庭は表庭の三倍位の広さである。所々に蜜柑の木があって、小さい実が沢山生なっている。縁に近い処には、瓦で築いた花壇があって、菊が造ってある。その傍に円石を畳んだ井戸があって、どの石の隙間からも赤い蟹が覗いている。  小説「鶏」より


小説「鶏」の、鶏を飼っていた裏庭に行ってみました。
瓦で囲んだ花壇はそのままあります。菊を植えていないのが残念、、
二枚目の写真の奥の木の下には赤い蟹がすんでいた井戸があります。
もう沢蟹はもちろん居るはずもなく、、ひっそりとしています。
昔はこの花壇より向こうに畑があり、表庭(さるすべりのある庭)の三倍の広さだったと
描かれていますので、相当広いお庭だったようです。
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この裏庭で事件が起こります。花壇の向こうの隣の奥さんが鶏がうるさい!と小倉弁で
主人公にまくしたて、攻め立てるのです。
小倉という土地は言葉があらく、興奮するとまくしたてて何を言っているのか聞き取り不明、、というような気性を持っている人が多く(私も持っている)この小説を読んだ時に昔からふるさとの荒っぽい気性は変わりないのだなあ~とおもしろかったです。
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ー女はこんな事を言う。豊前には諺がある。何町歩とかの畑を持たないでは、鶏を飼ってはならないというのである。然るに借家ずまいをしていて鶏を飼うなんぞというのは僭越また甚はなはだしい。サアベルをさして馬にのっているものは何をしても好いと思うのは心得違である。大抵こんな筋であって、攻撃余力を残さない。  小説「鶏」より

「こんな街中の借家にすんでから鶏飼うとか、いけんやろ!?サアベルさして馬にのっとったら、なんしてもいいとか思いなさんな!」攻撃まだまだ続く・・・ってとこでしょうか。
このくだり、ありありと思いうかび涙が出るくらい笑いました。
鴎外の文学で涙が出るほどおかしいなんて、鶏くらいなものかもしれません。
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小説は鶏のことから発展して、主人公が使う使用人の虎吉の不正がばれるところに行きつきます。
虎吉だけでなく、前にやとっていた女中も食べ物をくすねたりして、まあとにかく皆さん張り切って、主人公からくすねるのです。ところがくすねられた本人は「そんなやり方もあるのかー」とい虎吉のやり方に感心、虎吉に鶏やほしそうなものを全部あげてしまいます。
自分が持ち物をまぜこぜに共有していたのがいけなかったのだ、、と言って。
この物語はいろんな角度から読めるのですが、所有するということ、所属ということが巧みに描かれています。
片付けブームの現代、この物の所有、所属という観点から読むと参考になる考え方が沢山読み取れます。
そういうところも興味深い物語です。


明日は森鴎外もよく通ったと言われる広寿山福聚寺の写真をアップします!

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by kaorise | 2015-09-04 20:51 | 本の頁 Books | Trackback

鶏の家 -森鴎外旧居1

私の故郷、北九州市小倉には森鴎外の旧居が保存されています。
小説「鶏」の舞台となった家で、当時の面影をそのまま味わえます。
私は東京に出てきてから森鴎外を好きになり、よく読んでいるので
帰郷するにあたって、一度はこの鶏の家を見たいと思いました。
一日だけ鴎外旧居向かいにあるホテルを予約、なんとか閉館ぎりぎりに
見学にいくことができました。
家の入り口に入ったとたん、「知ってるこの家!」と思うほどイメージ
ぴったりで鴎外の文章力の凄さにあらためて感動しました。

「鶏」は面白い小説です。
石田という鴎外自身をモデルにした軍人が小倉でこじんまりとした家を借りて
住み始める所から物語ははじまります。
主人公は質実剛健で物品に執着をしない心がけの軍人です。
地位も名誉もあり物品に困ることがないのでそう在れるのでしょうが、さらに
本人の性格が拍車をかけて、執着しない心がけ、という面白い人なのです。
独特の財産管理感覚の主人公と、貧しく少しでも物品をかすめとり権利を主張する
庶民とのやりとりが、ひょんなことから飼い始めた鶏を通して、どこかユーモラス
な味わいを含みながら描かれています。

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手前のさるすべりは鴎外がいたころから生えているそう。
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手前は鴎外さんが使った居室、奥は玄関です。
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玄関に面した縁側
この縁側は日当たりがよいので、鴎外さんは
ここで思索にふけったかな、と想像してしまいました。
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この廊下を歩いたんですねえ。

明日も小説・鶏の面白さとともに、鴎外旧居の続きアップします!

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by kaorise | 2015-09-03 23:52 | 本の頁 Books | Trackback

みんなメダルがもらえてよかったにゃあ       -ネコリンピック

平澤一平さんの個展にいってきました。
一平さんの作品には絵を描くよろこび、創造するよろこびが
暖かく力強くあふれています。
だから原画をみていると、とても幸せなきもちになるんです。
集中力を発揮して何かをつくるときの高揚したエネルギーが
絵から放射されていて元気になります。

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そして一平さんの奥様は作家の益田ミリさんで、
ご夫婦で素晴らしい絵本を出しておられます。
今回は猫のオリンピックがテーマの、ネコリンピック。
ねこが沢山でてきて自由きままにオリンピックを楽しんでいる内容でした。

猫がすきな甥っ子に、ネコリンピックを買って、本がすきなお兄ちゃんのほうに
名作「はやくはやくっていわないで」を買いました。
子供にあげるというと、二人にひとつづつ、手作りのバッジをつけて下さって
名前入りのサインもして頂きました。子供達はとても喜ぶことでしょう。
いつか甥っ子たちを一平さんの個展に連れてきたい・・・・
大喜び大騒ぎになると思うんだけど。

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招き猫リンピック。
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アンディウォホールとネコリンピック!
アンディがよく表現されていて舌をまいてしまった。
アンディの本物よりいいと思ってしまう。

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いっぺいさんのお母様が作ったネコリンピックのぬいぐるみ。
絵をみただけで作ったそうです。お母様もアーチストだと思いました。


絵本はミシマ社から発売されています。
小学生から大人まで楽しめる内容で、ギフトに最適です。
ミシマ社のホームページはこちら ミシマ社

ところで一番上のみんながメダルをもらえるシーンの絵ですが、
同じようなシーンを私はつい最近、実際に見ました。
合気道の先生がイタリア合気会50周年で参加者の皆様にメダルを作って配ったから。
師範室では絵と同じようにメダルが山積みになってました。
リボンも赤と緑と白のイタリアカラーで良く似ていました。
絵をみてびっくり!




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by kaorise | 2014-12-28 00:30 | 本の頁 Books | Trackback

シリア砂漠の少年         ー井上靖

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  シリア砂漠のなかで、羚羊の群れといっしょに生活して
  いた裸体の少年が発見されたと新聞は報じ、その写真を
  掲げていた。蓬髪の横顔はなぜか冷たく、時速50マイ
  ルを走るという美しい双脚をもつ姿態はふしぎに悲しか
  った。知るべきでないものを知り、見るべきでないもの
  を見たような、その時の私の戸惑いはいったいどこから
  きたものであろうか。
  その後飢えかかった老人を見たり、あるいは心傲れる高
  名な芸術家に会ったりしている時など、私はふとどこか
  遠くに、その少年の眼を感じることがある。シリア砂漠
  の一点を起点とし、羚羊の生態をトレイスし、ゆるやか
  に泉をまわり、まっすぐに星にまで伸びたその少年の持
  つ運命の無双の美しさは、言いかえれば、その運命の描
  いた純粋絵画的曲線の清冽さは、そんな時いつも、なべ
  て世の人間を一様に不幸に見せるふしぎな悲しみをひた
  すら放射しているのであった。

                         ー井上靖「北国」より


詩は文庫本と同じように四角いレイアウトで載せました。
中学生のときに好きだった詩ですが、当時は実感がありませんでした。
今は、みゅうちゃんをはじめ動物達の眼差しを感じながら読んでいます。

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by kaorise | 2012-02-10 00:30 | 本の頁 Books | Trackback

2010年宇宙の旅           ーはやぶさ

本田(宗一郎)さんはまた、「手作りの自動化」を提唱されていました。
「ロボットはまず自分で作れ」というのです。自分で設計して、自分で部品を調達して、自分で作る。
自分でロボットを作ると、ロボットが我が身になる。敵にはならないのです。そして苦労したぶん可愛がる。
枕元に置いて寝たくなるものです。こうして、ロボットというものが何かというのがわかってくる。
ロボットはわが身だという風潮が工場の中にできてくるのです。
仏教の解説書には、般若の意味を「ありのままにものをみる」なんて書いてありますが、
その「ありのまま」ということがどんなことなのかは、まずどこにも書いていない。
本田さんの論理でいえば、それは、ものをたんに外部の対象として見ることではなく、
それを自分自身として見るということなんです。

                ー般若心経の本「般若の智慧をもつ技術へ・森政弘」学習研究社より
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はやぶさ、素晴らしくて、健気で、大好きでした。
カメラを扱う私は、機械は人間の延長だと思っているので、つい思い入れてしまいました。
私の最も愛する機械はハッセルブラッド(中判カメラ)なのですが、その姿にもロゴにも惚れ込んでいますし
持つとさらに愛しく、みゅうちゃんを抱いているような気持ちになります。
写真を撮っていると何もかも忘れてしまうほどで、これは少し危険かなと感じます。
枕元に置いて寝たくなるのも、わかります。
機械に話しかけるのも日常茶飯事ですから、、、
「ハッセルさん、お前の祖先は人間と一緒に月に行ったのだよ、、、でも
はやぶさはたった一人、7年間も静かに静かに墨を流したような暗闇をすすんでいった、、
そして地球に戻ってきたとき、流れ星になったんだよ。」
と、語りかけてみましょうか。

写真は先端研の潜水ロボット。先端研構内には機械のパーツを作る工場がありました。
いろいろ見せてもらって、ますます「機械ってかわいいなあ」と思いました。

はやぶさもハッセルもすきだな〜☆
About Hasselblad

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by kaorise | 2010-06-17 00:31 | 本の頁 Books | Trackback

この人は冬の青空       ーオノ・ヨーコさんの言葉たち

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最近、オノ・ヨーコさんのツイッター読んでます。
じーんとくる言葉をお書きになってて、心が柔らかくなるんですよ。

美大のころ、私はヨーコさんの音楽や本がすきで、
「女性上位ばんざい」っていう面白い歌をよくきいてました。
この歌の「心配しない心配しない、しっかりしようね」というヨーコさんのささやきに励まされました。
社会には女性差別があって辛いけど、自分の個性をいかして仕事しよう、と思えました。
それに私の女性のご先祖様は、思うように生きてこれなかった人が多かったことでしょう。
彼女達の涙の多い人生を経て、私は生をうけ、恵まれた時代に産まれたのだから
負けてはいけない、持てる力を尽くして「しっかりしなくては」とも思うのです。

最近出たオノ・ヨーコさんの本「今あなたに知ってもらいたいこと」もオススメ。
読むと心が青空のように深く広くなる、そんな内容です。

今あなたに知ってもらいたいこと
Imagine Peaceオノ・ヨーコさんのHP。ツイッターもここから入れます。
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by kaorise | 2010-03-27 01:23 | 本の頁 Books | Trackback


写真家・スタイリスト山本カオリです。渋谷のつま先からお届けしてます。


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2017年9月18日ブログ移転しました写真色のひととき

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