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シャンパングラスの上の雲        ータリスにて            

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パリに向かう列車に乗り遅れ、そしてまさかの無賃乗車・・・
確かこのタリス号って切符のチェックがとっても厳しかったわ。
タリスに乗るのは2度目なのに、どうして乗るたびにこういう展開なのだろう、、
前回母と乗ったときに、私は自分の席がわからず通路に座ったのです。
そこには困窮している無賃乗車のスペインの青年とフランス人のお医者さんが居合わせました。
お医者さんはタリスの車掌さんを説得して青年の窮地を救いました。
私はその一部始終を見守るという、体験をしたのです。
日本に帰ってからも彼が心配で、故郷で普通にくらせるよう助けてあげて下さい、と神様においのりしました。
私はバカだから、そのときに彼に少しのお金さえ渡すことすらできなかったのです。
祈る事しかできない自分が情けない、、、
それをきっかけにチャリティに少しは意識が向くようになったのです。
あのお医者さんは本当に立派なひとでした。
信念に従って無償で人を救う勇気のある人。
ああいう人こそ「人間」なのだと思いました。
彼の行動はまさにフランスの「自由、平等、友愛」の精神なのでしょう。
またタリスにのってそのことを考えていると、安らいだ気持ちになってきました。
車掌さんが来るまで、妹にマグリット美術館で買った絵はがきをかくことにしました。

ハガキを書いていると、後ろから女性の車掌さんがやってきました。
わたしはサッとチケットを差し出し「すみませんマダム、わたしは1本前の電車に乗る予定だったのですが、乗り遅れてしまいました、ごめんなさい、、」
新しい券を発行させる手間をかけてしまうと思い、まず謝りました。
車掌さんはチケットを手に取ってパラパラめくり、しばらく考えて「いい?今後は気をつけるのよ!わかった!?」
ときつい口調でいいながら切符に改札印をパンチしてくれたのです。
チケット代金と罰金を払うつもりでお財布を用意していた私はびっくり。
「どうもありがとうございます。」とお礼をいいました。
周囲の乗客は私が持っているチケットが無効だと知っていたので、あっけにとられています。
通路をはさんで座っていたフランス人のおじさんが「きみ、どうやった?何を言ったんだ?」
「ただ私は乗り遅れたのでごめんなさいと謝っただけです。」
「まさか!信じられない、、」
「彼女はおそらく親切な人なのでしょうね。」
「ええ!?あのひとが?」
そりゃあ態度は大きいし、口調もきついけど、結局は融通をきかせてくれたのだから、
「私は彼女を情のある人だと思います。」
おじさんは軽く肩をすくめて、パソコンを見始めました。
私の手元には改札されたタリスのチケットと、妹へのマグリットの絵はがき。
巨大なシャンパングラスの上に雲がかかっている絵。
タリスでこんなことがあるなんて、、信じられない、、?
しかし本当です。
わたしも驚きましたがこれが超現実、シュールレアリスム。
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by kaorise | 2010-04-13 00:03 | 旅行記・ブリュッセル | Trackback

オーマイガアッ!

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ブリュッセルのマグリット美術館を出たときは、さすがに鑑賞疲れでヘトヘト、、
時計をみるともう5時半。
パリ行きの電車が7時15分発なので、急いでホテルで荷物をピックアップして、すぐに南駅へいかねば、、
疲れているので歩いて帰るのは無理、、、、、さて帽子かぶらなきゃ。あれ?
鞄のなかを見たけど、帽子がはいってません。
ロンドンのポートベローで買ったスコットランドの帽子がない。
暖かくて軽い帽子だったのに、、美術館のクロークで落としたのかな。どうしよう、、時間もないし、、
でも走って戻れば間に合うよね、、幸いそんなに美術館から離れていなかったので急いで戻りました。
地下のクロークに行って「すみません、帽子を忘れたのですけど、ありますか?」
お兄さんがカウンターの棚から「もしかして、これかい?」
「ああ〜これだわ。」
「お〜よかったねえ〜」とみんなで喜んじゃいました。
「ありがとう、さよなら!」
急いで階段をかけあがり、道をあるきながら、タクシーを拾いたいと思ったのですが流していません。
しかも、なんか、、道がわからなくなってきた。やばいなあ、、
バス停で女性に道をきくと「わたし英語わからないのよ」と気の毒そうにフランス語で返します。
横にいた若いお兄さんが「大丈夫?どこにいきたいのですか?」と英語で助けてくれました。
お兄さんに教えてもらった通りに急いで歩いていると小さな広場で、流しのタクシーを拾えました。
ああ〜よかった!でもタクシーに乗って時間をみると、あれ何で?もう7時10分なの?
私の携帯では6時10分。
あっ、、、そうだ時差、時差を計算せずに行動してたんだわ!わたし大雑把だからなあ、、
ホテルでスーツケースをピックアップしてタクシーに戻ったときは、すでに電車の発車時刻。
ああ、、やばい。でももう仕方ない。
払い戻しできないか交渉してみて、だめなら新しいの買うしかない。
南駅について、タクシーの運転手さんにチップを1ユーロ渡すと「えっ、くれるの?」みたいな顔。
だって、重いケース運んでくれたもん、、
「マダム、良い旅を!」と心から嬉しそう。
そう言われるとこんな時でも何となく気持ちが楽になるんだな、、人って不思議なもんです。

タリスのカウンターで「乗り遅れたのだけど、どうすればパリ行きに乗れますか?」
とチケットを見せました。
「次のパリ行きのホームへいって、マネージャーに話して下さい。」とお兄さん。
え??チケット買い替えるとかの手続きは?どういうこと?
「行ってみて下さい。」の一点張り。
ところがホームにいくとすごい人だかり、、
マネージャーらしき人や車掌さんらしき人に皆がたかって何やら質問攻めをしています。
辛抱強くならんでやっと人の良さそうな車掌さんをつかまえました。
事情をはなすと、「ここでちょっと待っててね。戻ってくるから!」
どこかへ人を探しにいってくれたのかな、、でも待ってても埒があかない。
そうしたら、タリスの別の乗務員がホームに現れ、また人だかり。
彼に事情を話すと、「そんなの無理、君はパリにはいけない。立ち去りたまえ。」
なぬ〜っ!上目線のデブリ野郎め、、、宇宙のゴミ、お前が立ち去れ!
デブリ野郎は完全無視してスーツケースをひきひき話のできる人を探します。
海外では特に、こういうイヤミを言うゴミ野郎、意地悪な人は冷酷に
バッサバッサと切って捨て味方になってくれる人を探すのが一番です。
でもその時点で汗びっしょり、、ケースが重くてたまらない。

それにしてもおかしい、、この電車はとっくに出発していなくてはならないはず、、
発車時間を20分もすぎてる。どういうことなの?
最後にホームでつかまえたタリスの人は「マネージャー?一番後ろの車輛にいってみて。」と指差します。
やっとこさ一番後ろの車輛の入り口に到着したけど、そこにいたのは日本人らしきグループとフランス人たち。
私が困ったかおをしてたんでしょうね、、
「日本人ですか?」と向こうから声をかけてくれたんです。
赤ちゃんを連れた感じのいいご夫婦と年配の男性でした。
「え?そうなんですよ、、びっくりだわ、こんなところで日本人の方々にお会いするなんて。」
「今日はストでね、遅れてるんですよ。しかもこの電車さっきまで違う街へいく表示が出ていて大混乱なんです。」
え、、スト?だからあんなに人だかりが、、、
「そうなんですか、、実は私、これの1本前のパリ行きに乗り遅れてしまって、、
カウンターでチケットを買い替えたかったのだけど、この電車のマネージャーを探せとしか言われなくて、、
困ってるんですよ。」
「いやもう、これに乗ったほうがいい!乗って事情を説明したほうが早い。」と旦那さん。
奥さんも「大丈夫、大丈夫、父もついてますから。」
どうも年配の男性がお父様で、彼のみがパリに行くらしいのです。
「あの、パリははじめてですか?」と奥さん。
「いえ、3回目です。」
「そうですか!実は父、パリは、はじめてなんです、よろしくお願いします。」
よろしくお願いしたいのは私のほうでもあるのだけど、よろしくお願いしあう感じかな。
でも、、よかった。いい人たちに出会えて元気がでた。

私達が乗車すると間もなく電車の扉が閉まりました。
発車するタリスの扉越しに、お父さんとふたりで彼らにバイバイ!!って手を振りました。
あとはタリスの車掌さんにどう説明するか、、
ひらたく言えば無賃乗車だもんね。
罰金とられても仕方のない状況だ。
席にすわって考えあぐねていると、、私の向かいにすわったお父さんが、文庫本を読み始めました。
なんと、タイトルが今の私そのもの。なんなの、、なんなのっこれ?
「すみません、その本の表紙、写真撮っていいですか?」
「えっ?これ?」
「ええ、、私の気分そのままですから。」
ダハハ!!とお父さんは笑ってバッと私の目の前に本を差し出しました。
、、、オーマイガアッ!

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by kaorise | 2010-04-11 01:39 | 旅行記・ブリュッセル | Trackback

光の帝国へ行っておいでよ  ールネ・マグリット

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驚きと恍惚の力、それを私は詩と呼ぶ。        ールネ・マグリット

よく山本さんの作るものはシュ−ルだね、と言われます。
私はものの組み合わせの意外性でシュールに見せるのが大好きなんですよ。
現実だって視点を変えてみると面白いでしょう?新鮮にみえるよね。
というのが私の感性の主軸です。

あるときマグリットの画集をなにげなく見ていて「自分の感じ方と似てる、、」
とおこがましくも思ったのです。
それまでは全く興味のない芸術家だったのですが、いろいろと調べると
彼のライフスタイルも作品もうんうん、わかる〜って共感しました。
マグリットは、いつもきちんとした格好をして質素なおうちに奥さんと住み、
平和な私生活を送った人でした。
私もじっくり考える事のできる静かな環境を必要とするタイプ。
若いときはそれが全然わかってなくて、騒々しい場所に身をおいていたけど
時間をかけてやっと自分の指向を理解できるようになりました。

ブリュッセルで王立美術館を見たあと、期待に胸をふくらませながら、
お隣のマグリット美術館へ足を運びました。
そこでは数々の作品とともに、彼の思想や生き方も解りやすく展示していました。
私が見学していると、キュレイターさんが英語圏の人々にレクチャーを始めたので
少し聴くこともできました。
特に「光の帝国」という作品の説明は目からウロコでした。
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「この絵画は間違いなくマグリットの傑作中の傑作です。
彼は同じテーマで何枚か描いているのですが、この光の帝国が一番完成度が高い。
なぜなら手前の池に反射した風景を書き込むアイデアが素晴らしいからです、、
またこの絵はマグリットのオリジナルのアイデアではありません。
中世のフランドル絵画にこの絵のもととなった作品があるのです。」
そうか、、、!
そうだ、ブリューゲルの農民画なども、現実をリアルに描いているようで、
ありはしない景色、、つきつめていえばシュールではないか。
中世フランドル絵画を好きなのと全く同じ理由で、私はマグリットが好きなんだ、
と気がつきました。
それに、以前ブリュージュに行ったときのお天気も思い出したのです。
お天気が晴れたり降ったり、こちらは雨でまっ暗なのに向こうの空は晴れていた。
その中世フランドルの絵画は、気候が見せる魔術的な光の一瞬を表現している
のに違いない。驚きと恍惚の力がみせる、それはそれは詩的な風景、、、

腑に落ちた、とはこのことで記憶のピースが見事に合わさって、
目の前の絵画になって出現した思いです。
こういう体験をすると目でみて頭で理解していたものが細胞単位で感じるんですね。
ベルギーに来てよかったなあ、、、
以前この絵が上野に来たときは黒山の人だかり、観るのをあきらめました。
でも、それで良かった。絵の産まれた土地で初めて対面できたから感動が深い。
あの時みられなくて残念だったけど、それはそれで幸運だったな、と思いました。

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by kaorise | 2010-04-08 01:11 | 旅行記・ブリュッセル | Trackback

北方ルネサンスと少年マンガ          ーブリューゲル 反逆天使の墜落  

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私はフランドル絵画が大好きで、若い時に初めて制作した写真作品はブリューゲルの作品、
子供の遊戯という絵画へのオマージュでした。
フランドル絵画(北方ルネサンス)とは、ファンアイク、ボス、メムリンク、ブリューゲル、
そしてフランダースの犬で有名なルーベンスなどの作品を指します。
特にボスの描いた快楽の園という摩訶不思議な絵画は15世紀に描かれたとは思えない作品です。
私達の認識をエレガントに揺るがし、静かな驚きと恍惚を与えてくれるのがフランドル絵画の味わいです。

ベルギーでは王立美術館で大好きなブリューゲルを見て、マグリット美術館に行くことにしました。
ラッキーなことに、その日は美術館が無料で、なんとマグリットは夜8時まであいてました。
しかしこの王立美術館、古典と近代の展示が離れてて、もう歩くの大変です。
写真を撮りながら旅するのって体力を使うのです、しかもこの日は疲れが限界でした。
おばあちゃん達のきもちが分るような気がする、、
思うように歩けなくて、体が気持ちについていかないっていうのかなあ。

でもブリューゲルの反逆天使の墜落というすさまじい名画をゆったり見られて大満足。
パトラッシュ、ぼくこの絵と悪女フリート、子供の遊戯を見たら、もう死んでもいいよ!
反逆天使の墜落のコピーはっておきます。色はもっと綺麗ですよ。
反逆天使の墜落
私はこの絵を見た時思いました。
これ、、、ベルセルクやん!!
ルネサンスと少年マンガが脳内でコラボしてもうた。。
大天使ミカエルの身体表現は人間の形はしているものの、昆虫のようなプロポーションです。
私にはこの善の天使が、化物や墜天使と同じ世界の住人のように見えました。
さすがであります、、ブリューゲルの親方、最高だっちゃ。
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by kaorise | 2010-04-06 22:04 | 旅行記・ブリュッセル | Trackback

諸星あたるがいたっちゃ!          ーブリュッセルの食堂街

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ベルギー2日目はレストラン街でお昼ごはんにしました。
そこには沢山のレストランがならんでいて、呼び込みのお兄さんやおじさんが声をかけてきます。
値段はどこも同じようなものなので、インテリアを見てきめることにしました。
落ち着いたインテリアのお店があったので、そこに決めムール貝と紅茶を頼んでみます。
しかしこのムール貝、食べても食べても終わらない。
こんなの頼むんじゃなかった、、味だって日本と同じだ〜もう食べられない、、泣きそう、、
最後は大食い大会みたいなコトになってしまいましたが、なんとか食べきりました。
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ほっとしてるとお給仕のお兄さんがきて「おいしかった?」
「ええ、とっても。」と青い顔して社交辞令を。
「きみ、ひとり?どこからきたの?」
「東京から」
「へえ〜日本から。きみは独身?誰かいいひといないの?」
「いないのよねえ、、、いい男ってどこにいるの?知ってる?」
「ここ!ここにいるよ!僕がいい男さ!それに独身だよ〜」
お兄さんはどうみても20代。なかなかのイケメンで東京に行けばモデルの仕事ができるかも。
しかし私をいくつだと思ってるのかしら、、。
「ねえきみ、いつまでいるの?」
「今日の夜、電車でパリにいくの。」
「パリ!ああきみの彼氏がそこにいるんだね、、でももう離れてしまったから彼には新しい女性がいるに違いない、、
この街に滞在したらどうだい?そして僕と仲よくしよう。」
あらら〜、きのうは子取りのおいちゃんで、今日は諸星あたるだっちゃ!
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彼の軽口をかわしながら笑っていると、彼の同僚が厨房から出て来て
「こいつはこのレストランのホープなんだ、もう26だが、4年前に女房と別れてひとりきりさ、
彼の名前はミスターサティスファクションっていうんだよ!」
「ミスターサティスファクションかあ〜」
「僕マッサージもとくいだし、女性を満足させることができるんだよ!」
たたみかけるように自慢しよるな、、、(錯乱坊の声で)
「でもあなた私をいくつだと思っているの。もう40すぎてんのよ。」
「年齢なんて関係ないよ!」
「あなたにはあなたに似合う年齢の女性がいるわ、もっと若くて美しい女性が。」
「君がいいんだよ〜それに試さないとわかんないよう〜」
まさに諸星あたるだ、、、、ラムちゃんの電撃ぐらいではへこたれんな、この男。
女とみれば手当たりしだい声をかけては振られておるに違いない。定めじゃ、、、(これもチェリーの声で)
面白がりながら会計してるとお会計の人が「そうだ、ここで結婚式をしよう!」と言い出しました。
は??
「僕は昔牧師をやっていたのだ!みよ、この教会の指輪を!この僕が立ち会うのできみと彼とでいま結婚式をやればいい。
さあ二人で並んで、、指輪をどうぞ!」
ミスターサティスファクションが私の横にたつと自分の大きな指輪を外して私の薬指にはめます。
他の同僚達はノリがよくて、テーブルにおいてあった造花をぽ〜んと投げて拍手。
「おめでとう!」
でも私の指には大きすぎて指輪がブラブラ。
「まあ、この指輪あわないわよ!結婚できないわね。」と笑いながら、彼に指輪を返しました。
「どうもありがとう、、楽しかったよ!もう行かなくちゃ。」というと
「もし気がかわったなら今夜ここに電話してよ、、僕は待ってるから。」
とベルギーの諸星あたるはお店のカードをさしだすのでした。
結婚式ごっこなんて、、40年以上前にやったきりです。
子供の頃、私はよくいとこの男の子と一緒にバージンロードを歩く練習をしたのです。
今はこの世にいない叔母さん、伯父さん、おばあちゃん達が拍手してくれた、、
ずっと忘れていた幸せな記憶を思い出し、素朴で懐かしいきもちになりました。
諸星あたる、やるじゃない。あなた本当に、ミスターサティスファクションなのね。
そう思いながら美術館に向かいました。

☆うる星やつらの名曲。身にしみるなあ〜この歌詞。そうでしょ、ミスターサティスファクション。


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by kaorise | 2010-04-03 22:13 | 旅行記・ブリュッセル | Trackback

子取りのおじさんがおったとよ          

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実は私のブリュッセルの第一印象はアート系の本屋さんの多い街だなあ〜
街のあちこちに写真集や画集などをそろえた本屋さんがありました。
一番うえの本屋さんは画廊も併設されてて、奥の小部屋にぶきみな現代アートが。
ロウで作った人間の肉体の一部みたいなのが設置してありました。
きっと好きな人にとってみれば、たまらない作品なのでしょうねえ、、
中にはまるで何かのホールみたいに天井の高い本屋さんも。
有名なギャラリーサンチュベールという屋根付きの商店街には
立派な本屋や、レースの店、チョコレートショップなどがこぎれいにならんでいました。
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ぶらぶら見てまわってるとすっかり夜に、、
お昼ごはんが重かったので何かテイクアウトを買って帰ることにしました。

旅先でスーパーにいくのは楽しみのひとつで、並んでいる食材をみてるとその土地の人々の
暮らしぶりを感じられて愛しいきもちになります。
私がこれなんのパイだろう、、とお惣菜を眺めてると、おじさんがやってきて
「これは甘いパイだよ、ここにあるのは全て甘いものだよ。」とかなんとか親切なのだけど
「一緒に食事を食べませんか?」だって。
おじさん、、妙に歯並びいい。ううう、そこがぶきみじゃ、、この歯並びがなにかを語っておる。
私とおない年くらいの人かもしれないのだけど、「子取りのおじさん」って感じ。
子取りのおじさんっていうのは、子供のころ母が「早く寝ないと子取りのおじさんがくるよ!」
といって私やきょうだいを怖がらせたキャラで、ひとさらいの事を言うのです。
子取りのおいちゃんは地球の裏側におったんね、、、(九州弁
ロンドンには子取りのおじさんは一人もおらんかったのに、、大陸は怖いところちゃ。
「だめやもん。わたし帰らないけんもん。」(英語で答えてるけど九州弁のノリ)
もうわたし大人になっとるけ、子取りのおじさんは怖くないもんね!
でもレジで子供みたいにポンド札をだしてしまい、、お店のひとに笑われちゃいました〜
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by kaorise | 2010-04-01 22:58 | 旅行記・ブリュッセル | Trackback

おおらかでふくよかな味わい          ーベルギー郷土料理

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ロンドンの宿をでたのが朝の4時半だったので、さすがに12時すぎると疲れがどっと出てきました。
前日も荷物のパックが大変でかなり夜遅くねたので、睡眠時間が少なかったし、重い荷物を運んだり、
カメラを持ちあるいたりでフラフラ、、
とにかくお昼ごはんをたべようと、マネケンというレストランに入りました。
ブリュッセルのレストランって冬はどこも暖炉をたいているようで室内はとても暖かです。
私が一人ではいっていくと「ええ?一人?」って感じ。
たぶんすごく若くみられているんだと思う、、、きっとここらじゃ私は小娘あつかいだな。
それより、もうとにかくエネルギーチャージしないとぶっ倒れそう。
はやくオーダーしてはやく食べたい、、ところが黒板をみると全部フランス語。
うわっ、、、たまらん。
給仕のお兄さんが「日本人ですか?」というので「そうよ」とこたえると
へんちくりんな日本語のメニューをもってきました。
ありえんわ、、、今日の小便小僧といい、、
この調子じゃ英語のメニューも同じだろうと思い、黒板のフランス語とにらめっこしました。
有り難いことに半分はなんとなく想像できるメニューです。
あ、うさぎってかいてある。
そういえばベルギーの郷土料理でうさぎの煮込みは有名だわ、、
「これ、おねがいします。ラパン。」と黒板を指差すと
「ラパン?イッツラビット!ラビット!オーケー?」とお店のひと。
「うん、だいじょうぶ。」
わたしは日頃肉を食べないのですが、こういうところではトライするのです。
どういう味か知ることも経験だし、いつか必ず役にたつもの。
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出て来た料理は甘酸っぱいプルーンのソースでお肉を柔らかく煮込んだものでした。
ウサギ肉は元気な味です。鶏肉のようだけど、、それとも違う強さがありました。
それにしてもおいしい!何ておいしいんだろう〜パンもイギリスの何倍もおいしい!
デザートのワッフルは、パリッと素朴でした。
ベルギーのお料理はあれこれ小細工していない、おおらかな味わいです。
料理だけでなく現代のデザインも丸っこくて、ぽ〜んとひろくて、暖かい。
なんていうのかなあ、この丸っこさ、、そうだそうだ、、全体的にブリューゲルっぽいんだ!!!
ブリューゲルの農民の踊りみたいな味わいがあるんだなあ、、
このふくよかさはこの土地ならではなのでしょう。
久しぶりにたべたお肉がおいしいお料理だったので、ちょっと元気が出てきました。
レストラン・マネケンいいお店でした。王の家からもすぐです。オススメ。
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by kaorise | 2010-03-31 01:19 | 旅行記・ブリュッセル | Trackback

小便小僧はフツーに小便してこそアート

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ブリュッセルでは一番はじめにグランプラスへ行く事にしました。
グランプラスは世界でいちばん美しい広場、と19世紀の文学者達から絶賛された名所です。
途中で郵便局に寄って母にエアメールを出すことに。
郵便局はロンドンと違ってとてもクリーン、日本よりきれいなのですが、担当者が年配の女性のせいか、、
英語が通じないのです。
何とかハガキをエアメールにしてもらったものの、、あああ。。ここは大陸なのだ、、と実感。
街の雰囲気も、もあっとした、大陸ならではの妖気というか、雑然とした雰囲気が漂ってます。
すっかり忘れていたけど、初めてフランスにいったときに感じた飽和感を思い出しました。
ベルギーはフランスよりはスッキリしたイメージだったのだけど、イギリスから来ると
こんなに違って感じるものなのですね、、
イギリスと大陸では風土と感性に大きな違いがあるのだ、、と実感しました。

グランプラスの入り口には有名な小便小僧の像があります。
が、、その日は上の写真のような状態。小僧がほとんどみえん。。。
観光客はあれ?マジデ?と複雑な表情、、
小便小僧のまえで記念撮影という任務が遂行できないこのモヤモヤ感、、いったいどーしてくれよう。
どうもアーチストに小僧の衣装を担当させたらこんなことになったらしい。
おのれ、、現代美術、、、日本からベルギーまでどんだけ時間かかると思っとるんじゃーーー!
ヘタレ名所でのんきな小僧が普通に小便してこそ小便小僧であろうが〜〜

そのあとに訪れた市の博物館では、ブルュッセルの歴史を順々にみてまわりました。
そして最上階には小便小僧の衣装部屋が。
何と彼は世界各国の民族衣装をもっている元祖コスプレドールなのでした。これにはビックリです。
とくに日本から送られた衣装は、陣羽織や桃太郎など種類豊富。
うむむ、、これにガンダム主人公の制服なども加えるべきだと思うのだが、、
いや、いっそガンダムのモビルスーツを贈ってもよいのではないか!?
小太りのガンダムが立ちション、、シュールだ。。

小便小僧には銅版画も残されていて、様々な時代の動乱の絵のなかでちょこんと立って
われ関せず悠然とおしっこをし続ける姿が描かれてます。
その姿はユーモアと、どこか東洋的な達観した哲学を感じさせました。
だるまさんとか、寒山拾得とかのキャラ設定とにてると思います。
それこそが、小僧がベルギー人に愛され続ける理由らしいのです。

様々な衣装をきておしっこしてる姿もこれまたユーモラス。
位の高い人の豪華な衣装であればあるほど、効果バツグンです。
そうかあ、、そういう子だったのね!お前ったら、、と私は彼がすきになりました。
何の変哲もないようなつまらないものにこそ、面白さが隠されているものですね。
各国の衣装をきたサイトをみつけましたので、楽しんでください。
コスプレ小便小僧
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by kaorise | 2010-03-30 00:34 | 旅行記・ブリュッセル | Trackback


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